log
first created: 2003-10-20
last modified: 2003-10-22

2003-10-18

石原宏高という政治家

politics and freedom

来月9日に予定されている衆議院議員選挙用に作成中のWebサイトelection wikiで僕の地元である東京3区から出馬する石原宏高ページを作っていた。このWebサイトでは各候補者 - 民主党の前職・松原仁 (wiki)、共産党の新人である大貫清文、そして自民党から出馬する石原宏高である - の経歴や政策・信条を詳しく載せる予定だったのだ。

松原仁については前職ということもあり、彼のWebサイトを探したり、WWWを検索すればそれなりにデータやリソースを拾ってくることができたが、石原慎太郎の三男・石原宏高については前職がみずほフィナンシャルグループの一介の行員ということでなかなか彼のリソースが集まらない。そこで彼のWebサイトが頼りなのだが、その内容がすかすかなのだ。

Webサイト自体は父親のWebサイトと同じところに依頼して作ったようだ。シンプルなデザインで松原仁のこてこてで色使いを間違ったWebサイトよりは見た目がずっといい。しかし、内容があまりにお粗末、デザインだけでなく中身までシンプルにしすぎてしまった。

石原宏高の政策はあまりに漠然としすぎて、また、ひとつひとつの項目についても説明が殆どない。しかし、北陸中日新聞の10月10日付の記事 衆院選出馬予定 都議がマニフェスト によれば、当選したら、(三人と)共に書いてあることを実現したいと石原宏高は言っていたという。このTOKYOマニフェストと名付けられたマニフェストは、今回の衆議院選に立候補した都議グループ3人 - 松本文明(東京7区)、中西一善(東京4区)、そして萩生田光一(東京24区) - がまとめたもの。石原宏高は賛同者として名前が載っており、このマニフェストのなかのもっともわかりにくい部分、 8. 中小企業の支援、育成のための金融制度を強化 を担当したとのことだ。

マニフェストの冒頭東京から日本を変える、石原慎太郎都知事の呼びかけに真正面から応えますとあるとおり、この3人は石原派の自民党都議だった。内容自体もいつもの石原都知事の主張をなぞったものとなっている(ちなみに教育について 15. 当たり前のしつけと生きる力を身につける となっているが、石原都知事は戸塚ヨットスクール事件で有罪が確定した校長・戸塚宏に賛同していることからもわかるとおり、体罰容認派である)。

東京が地方に比べ税負担ばかり多く、その分け前を公平にもらっていないことは東京に住んでいる者としても非常に腹の立つことだ。しかし、東京から政治を変えようと言いながら、この3人の都議会議員はみな都市ではなく地方を支持基盤とする自民党から立候補する。石原都政が国の厚い抵抗に遭い、横田基地の民生空港への移管やお台場カジノ構想、そして一審・二審で敗れ、最終的に最高裁で和解した (asahi.com) 大手銀行への外形標準課税(課税の公平性を無視した誤ったものであれ、息子が課税対象となった銀行に勤めているのにこうした政策を打ち出した石原慎太郎は原理原則を守っているという点で褒められるべきだろう)といった政策すべてが実現しなかったことと同じように、地方の権益を守るだけの自民党から日本を本当に変えられるのだろうか?

******

東京3区は元東京2区、いわゆる石原慎太郎のお膝元だった。その地盤から三男の石原宏高は出馬する。これでは二世議員だけでなく世襲議員と言われても仕方がない。しかし嘘かほんとかは知らないが、話によれば氏を知る人の多くは、石原四兄弟の中で一番政治家に向いているとの声が大とのこと。» アンコウ日記: 9月24日小美濃安弘

Webサイトにある応援には阪神の監督・星野仙一や長嶋茂雄、9月に行われた世界柔道選手権で前人未踏の6連覇を達成した田村亮子、石原宏高と同じお坊っちゃんの松岡修造、渋いところでネスレのCMで違いを楽しむ人に選ばれたアルピニスト・野口健楽天社長・三木谷浩史、そしていつも選挙になると登場する石原軍団のドン・渡哲也と錚々たる顔ぶれが並んでいる。この面子を見る限り、ひとまず名前を貸してもらったことは一目瞭然だが、なかなか石原宏高の顔が見えない以上、ブランドイメージで選挙を戦うほかないのだろう。

4月に行われた東京都知事選挙で品川区で石原慎太郎に投票したものは87,004人である。これは実に75%、3/4に近い得票率になる(ちなみに僕は棄権した)。» 選挙結果&データ東京都選挙管理委員会

メディアでも石原家のサラブレッド v 民主党・松原仁という構図でこの選挙を報道しており、松原陣営としては石原が銀行出身者(既得権益にぶら下がってぬくぬくと生きてきた)であること、二世というブランドしかないことを攻撃材料に戦っていくようだ。» 夕刊フジ特捜班「追跡」: 激突!総選挙 「あの人」は勝てるのか (1) (ZAKZAK)

松原仁はその決起大会で自分はメディアへの露出が少ないことを自嘲気味に語っていたが、さらに選挙が近づけば、石原を追いかけるところも増え、石原の言葉を聞くことも多くなるだろう。そしておそらくテレビを通した彼の姿は石原軍団やら意味のわからない著名人に囲まれていることだろう。彼からブランドイメージを取り去ったらどうなるのだろうか?石原・三男という肩書きを外したとき、本当の彼の姿が見えてくるのだろうか?

« previous next »

^^back to top