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first created: 2003-10-11
last modified: 2003-10-11

2003-10-11

rugby world cup 2003 starts

miscellaneous

昨日、ついにラグビー・ワールドカップ2003が始まった。こけら落としの試合は開催国オーストラリアと南米の雄 アルゼンチン が対戦した。今日、地上波の放送権を持っているテレビ東京でその試合のハイライトを見た(ハイライトとは書いていなかったが、かなり編集されておりハイライトと同じだ)。

試合はオーストラリアの安定したディフェンスでアルゼンチンの攻撃を止め、ペナルティゴールで着実に差をつけたところでトライを取るという、オーストラリアのファンであれば安心して見ていられる試合だった。ファイナルスコアは24-8 (14-3)。しかし、昔はキャンピージやロムー、ガスコットとか、華のあるプレイヤがいたが、最近はスター選手がいない。久しぶりに見たラグビーの国際試合、誰が誰だかわからなかった。

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日本では80年代、TBSの「スクールウォーズ」が人気となっていた頃、ラグビーがもっとも人気があった。「スクールウォーズ」は伏見工監督・山口良治がのちに同志社・神戸製鋼で活躍、日本代表監督まで務めた平尾誠二(監督としてはだめだったね)とともに伏見工が花園で全国制覇するまでを描いたドラマだった(あまりに脚色がひどいのは愛嬌だが)。しかしこの人気は続かず、唯一の人気カードとなっていた早明戦も、関東学院大学の台頭、早稲田・明治・同志社の低迷から盛り上がりをかけるようになった。

ラグビーのプロ化が世界の趨勢となり、社会人ラグビーの強さが大学ラグビーをまったく相手にしなくなったとき、やっと日本ラグビーも大学ラグビーにおんぶにだっこの状態から抜け出そうと日本選手権の改革、そして今秋からついに社会人ラグビーも関東・関西の社会人チームをいっしょにした12チームで争われる「ジャパンラグビー トップリーグ」が始まった。

既存の社会人チームを一切変えず、サッカーのJリーグのようにホームタウン方式にしなかったことはすごく残念だ。ラグビー部ジュビロ磐田を併せ持つヤマハ発動機がヤマハ スタジアムをホームにクラブとしての色彩を強める動きは歓迎できるが、日本のラグビーはクラブとして機能していない。» 「ジュビロ磐田スタジアム」を「ヤマハ スタジアム(磐田)」に名称変更 ヤマハ発動機ラグビー部の愛称を「ジュビロ」に決定(ヤマハ発動機)

現在、日本のラグビーに対する盛り下がった雰囲気は今回のワールドカップの地上波のcoverageを見てもわかる。テレビ東京が地上波の放送権を取ったといってもliveの放送権は持っておらず、CSのJ SPORTSに取られている。大部分の国民はワールドカップの試合を、それも日本の試合にも関わらずliveで見ることができない。昔は5ヶ国対抗ラグビー Five Nations (今はイタリアを含めたSix Nationsに変わっている)もNHKで録画とはいえ見ることができたものだ。

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ワールドカップ2日目、優勝候補ニュージーランドはメルボルンでイタリアに70-7で圧勝、アイルランドはルーマニアを45-17、フランスはフィジーを61-18、そしてかつてはSpringboksとして世界ナンバーワンの実力を誇った南アフリカはウルグアイを72-6で軽くいなし、それぞれPoolのリーグ戦の初戦を飾った。日本は明日、スコットランドと対決する。

ところで、リーグ戦の勝ち点方式がすごくいい。南半球のクラブリーグ選手権Super 12や3ヶ国対抗のTri Nations、イングランドリーグや今季から導入されたヨーロッパクラブ選手権Heineken Cup、そして日本のトップリーグでも採用されているボーナスポイントシステムである。これで主な選手権でボーナスポイントを採用していないのはSix Nationsだけである。

このシステムでは、勝ち点は4点、引き分けは2点、負ければ0点だが、これに次のボーナスポイント(各1点)がつく。

  • 1試合で4トライ以上挙げた場合
  • 負けても点差が7点差以内だった場合

日本はPool Bとなる。フランス・スコットランド・アメリカ・フィジーと戦うこととなるが、アメリカ・フィジーにはなんとしてでも勝利してほしいと思う。スコットランドは名フルバック Gavin Hastings が引退して以来、かなり弱々なので日本にも勝てるチャンスがないとは言い切れない。しかし、順当に行けばフランス・スコットランドが準々決勝に進むことだろう。

Pool Aはオーストラリアとアイルランド、Pool Cはイングランドと南アフリカ、Pool Dはオールブラックスとウェールズ、やはり南半球の3ヶ国と北半球の5ヶ国になるのではないかと思う。優勝は?僕はやはりイングランドに優勝してほしい。北半球のチームとして初めてエリスカップを赤道を越えて持ち帰ってほしい。

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friendly: romania v japan

miscellaneous

日本代表の海外遠征第2弾、対ルーマニア戦が首都ブカレストで行われた。ルーマニアは今日、最終節が行われるEuro 2004 Portugal予選グループ2で敗退が濃厚、試合がなかったため、日本と戦ったわけだ。若いメンバーを揃えてきたルーマニアに対して日本は中盤よりは上は皆海外組を使い、トップは高原と柳沢だった。ただ、チュニジア戦で怪我した楢崎に代わり、半年ぶりにファンブル・川口がキーパーとしてゴールを守る布陣だ。» 日本代表戦速報 (nikkansports.com)

16分、早速その川口の力が試された。右の角度のないところからのシュートを左手でなんとか当てるもののボールは無情にもゴールに吸い込まれ、早々とルーマニアに先制を許した。やはり川口はもうだめか。

後半になり、中田からのふわっと浮かしたパスをまたもや柳沢がゴール、彼は2試合続けてきちんと仕事を果たした。一体、柳沢に何が起こったのか?あとは基本的にはルーマニアに攻められ続けたが、どちらも得点を挙げることはできず、1-1のドローだった。ジーコはこの試合に比較的満足そうだ。» 柳沢2戦連発!日本ドロー/親善試合 (nikkansports.com)

協会によると、日本代表の試合は今年は来月11月19日に行われるキリンチャレンジカップ2003 対カメルーン戦 と12月に行われる日本と韓国、それに中国・香港を加えた4チームで争われる東アジアサッカー連盟主催の東アジアサッカー選手権のみとなる。カメルーン戦?またアフリカの国とのマッチか。なんか同じようなところとばっかだ。

the contender: a political film

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ザ・コンテンダー
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金曜日の深夜、フジテレビミッドナイトアートシアターでやっていたのがこの映画「ザ・コンテンダーThe Contender (2000) である。何気なく見ていた自分がいつの間にかそのアメリカ政界を舞台にした骨太のドラマにのめり込んでいることに気がつかされる、そんな映画だ。

映画はまずWilliam Petersen演じる民主党知事ハサウェイが川で新聞記者と釣りをしながらインタビューを行っているところから始まる。そこに突然、車が落下してくる。ドライバを助けに知事は勇気果敢に冬の冷水に飛び込むが、ドライバの女性を助け出すことはできなかった。ちなみにWilliam Petersenは1985年にウィリアム・フリードキンが監督、ウィレム・デフォーが共演した映画「L.A.大捜査線 狼たちの街」 To Live and Die in L.A. や最近ではジェリー・ブラッカイマー製作のテレビシリーズ「CSI: 科学捜査班CSI: Crime Scene Investigationテレビ東京放送中)で主演している渋い俳優さんだ。僕は結構好き。

話はここからアメリカ政界の話に変わる。大統領(ジェフ・ブリッジズ Jeff Bridges が憎たらしいほど好演)が急に亡くなった副大統領職に誰を推薦するか、それに先のハサウェイ知事が候補者として連ねるが、英雄譚で人気が高まった知事をなぜか大統領は選択しない。その代わり、彼は女性上院議員レイン・ハンソン (Joan Allen) を副大統領に推す。任期最後に女性の副大統領を選んだということで名を残したいという理由だけから。

これに反対するのが下院議員でハンソン女史を適任かどうか審査する委員会のボス、共和党のラニヨンだ。前頭葉の部分が禿げ上がり、天然パーマの小男を演じるのは「レオンLeon (1994) や「エアフォース・ワンAir Force One (1997) で悪役が板につきすぎているギャリー・オールドマン Gary Oldman だ。性根はかなり悪そうだが(間違ったものかどうかは置いておいて)信念を持っている政治家をいつもどおり彼はうまく演じている。

ラニヨンは個人的な恨みからか、執拗に彼女の副大統領選出に反対する。彼女が若い頃(大学生の頃)に犯したミス - 乱交している姿を写真に撮られる - を最初に、彼女が共和党から民主党に鞍替えしたこと、彼女の不倫疑惑、中絶賛成を餌に攻撃を加える。鬼のような人間、それがラニヨンだ。

一方、攻撃されっぱなしのハンソンは自分のセックススキャンダルについて決して口を開こうとしない。彼女を指名した大統領にも申し開きはしないのだ。ただ自分を貶めることになるからそのことについては話さないと言うだけだ。彼女の旗色が悪くなり、ついに切れてしまった大統領を前にしても、セックススキャンダルについて弁明するぐらいなら指名するなと言い放つ。どうして?

映画の最後でその答えはわかるのだが(ラスト15分のクライマックスは必見)、彼女の返答は自分が不利な立場にいるときでもいないときでも原理・原則は守るということだ。その原理・原則とは女性だから乱交写真を撮られて問題になる、男であれば笑って話は終わる、それは許されない、女性でも男性でもセックスといったプライベートな事柄を政治に持ってくるべきではないというのだ。

僕はこのとき、正直、ハンソンの言っていることに唸ってしまった。彼女の原理・原則をどんなときでも守る姿勢に心を打たれたのだ。僕と同じようにハンソンの主張に肯いてしまった人間も多いはずだ。しかし、である。

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Salon.comのライター Charles Taylor は "The Contender" で同じ評論家出身の監督 Rod Lurie が作ったこの見応えのある政治スリラーを ガッツのないナイーブな政治映画 とけちょんけちょんにけなしている。それも何も、影響がなくなってほしい映画作家はフランク・キャプラ Frank Capra - 「スミス都へ行くMr. Smith Goes to Washington (1939) や「素晴らしき哉、人生!It's a Wonderful Life (1946) といった映画でアメリカの良心、ヒューマニズムを謳い上げた巨匠 - だと冒頭で宣言している彼はおそらく共和党支持で保守的な人間、政治を理想でしか描けない映画が大嫌いなのだ。

しかし、Charles Taylorの言っていることはなるほどである。最初はどの政治家も胡散臭さが感じられ、なかなかリアルだったものが、クリスチャン・スレーター Christian Slater 演じる下院議員が正義を纏い始め、ハンソンの告白、そしてラストの大統領の演説でいつの間にか白黒がはっきりしてしまう。

映画のなかで、クリントン前大統領のモニカ・ルインスキー問題(合衆国大統領がホワイトハウスで当時20歳かそこらのモニカにあそこをぺろぺろ舐めてもらった事件)が実際に語られる。軍隊が不倫で軍人をクビにするのだったら、大統領だってクビになるべきだとハンソンは彼の弾劾に賛成しながら、自分の問題については信念に従い、決して話そうとしないハンソン。

不倫が大統領の資質に大きな問題を投げかけるのであれば、セックススキャンダルもまた同様のはずだ。これに対して弁明しないハンソンは本当に自分の信念を持って副大統領職に就こうとしていると言えるのか?悪役ラニヨンが口を酸っぱくして言っていたこと、副大統領は大統領に何かが起こった場合、その大統領に代わってアメリカを統治しなければならない、それだけの重要かつ重大な責務を負えるだけの資質が備わっているのかどうか?ハンソンはこれに答えていない。

映画完成後、あまりに悪役として描かれているラニヨンに演じたオールドマンは大怒りだったらしい。オールドマン自身はラニヨンが悪役と思って演じていたわけではないそうだ。しかし、Charles Taylorが批判しているように、この映画ではどこをどう叩いても、股から頭を出して逆さまにこの映画を見たとしてもラニヨンは超悪役である。それはオールドマンがこの映画をもっと複雑な政治劇と見ていたものを監督であるLurieは薄ら寒いキャプラ映画にしてしまったことを物語っているのかもしれない。

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それでもこの映画はなかなか楽しませてくれた。最近、あまり映画館に足を運ばないせいか、いい映画を見そびれてしまった映画が多い。例えば、ジョージ・クルーニー George Clooney 主演の「スリー・キングスThree Kings なんつうのもそう。これはこの前テレビでやっていたと思う。David O. Russellが監督したこの映画、湾岸戦争後のイラクを舞台に正義のアメリカをpopに諷刺、なかだるさを感じながらも面白い作品に出来上がっていた。ちなみにSalon.comはこの映画にべた惚れだった。» Three Kings by Andrew O'Hehir (Salon.com)

女性FBI捜査官を演じるかわいらしいキャスリン・モリス Kathryn Morris (殆どの周りの人間がつまらんと言い、僕はなぜか感動してしまったスピルバーグ映画「A.I.A.I. Artificial Intelligence に出ているらしいが、全然覚えていない)を見るだけでも必見の「ザ・コンテンダー」、このようなパワフルな政治映画をどうして日本では撮れないのだろう?政界からの圧力が怖い?それとも政界自体がまさに「小説より奇なり」だからか?

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