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first created: 2003-10-01
last modified: 2003-10-01

2003-10-01

BIGLOBEとspamポリシー

computer and internet

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先日、奇妙なspamを受け取った。Webで公開されている僕の所持するドメインのメールアカウント宛に全部で4通届いており、おそらくアドレス収集ロボットで集められたメールアドレス宛に送信されたと思わる。

何が奇妙だったかといえば、本文には 以下のアドレスをクリックしてください とあるだけで、そのURIを持つWebサイトは見た目では別にspamをするようなところに思えなかったからだ。よくわからん「はあと工房」というペーパークラフトの造花に関するサイトだった。そのWebサイトの問い合わせフォームには 秘密は厳守の上、折り返し24時間以内にご返事差し上げます とあり、それがまたミステリアスだった。どうして秘密を厳守しなければならないのだろう?

このspamの送信元はOCNだった。そのため、すぐにabuse@ocn.ne.jp宛にspam報告を行い、次の日には該当ユーザに警告を行ったという旨の返信を受け取った。これが言葉だけのものでないことを祈るだけだ。

一方、本文に記載されていたURIについてもそのWebサイトがあるBIGLOBEに対してspamの報告を行った。それに対するBIGLOBEの回答がまた奇妙でおかしかった。

冒頭でBIGLOBEカスタマーサポート松*と名乗ったメールの回答はまず ご連絡いただきましたメールヘッダ情報を調査いたしましたところ、メール送信者はBIGLOBEサービス会員ではなく とそのメールを送った主がBIGLOBEの会員ではないとはっきり否定するところから始まった。そしてわざわざ送信時のIPアドレスが記載されているReceivedフィールドの部分を貼りつけてそれを説明してくれていた(わかっているんです、これがOCNから送信されたことは)。さらに彼はご丁寧にもWhois情報まで貼りつけてくれている。

僕は問い合わせする際、OCNから送信されたものであるが、本文中にURIがBIGLOBEのホームページサービスを利用しているものだったので、それに対してなんらかの対処を行えないだろうかということを書いたつもりだった。しかし、それがうまく相手に伝わっていなかったのだろうと考え、再度そのことを明記、さらにBIGLOBEは会員規約

第24条(会員の義務)
会員は、本サービスを利用するにあたり、次の行為を行わないものとします。
(9) 他の会員もしくは第三者に対し無断で広告、宣伝、勧誘等の電子メールを送信する行為、または他の会員もしくは第三者が嫌悪感を抱くメール(嫌がらせメール)を送信する行為

と明確にspam行為を禁止しており、それに加えて BIGLOBEサービス会員規約第24条等(会員の義務条項)の運用について でも

(1) 具体的な事例
c。他の会員もしくは第三者に対し無断で広告、宣伝、勧誘等の電子メールを送信する行為、または他の会員もしくは第三者が嫌悪感を抱くメール(嫌がらせメール)を送信する行為(第24条1項9号または16号)・チェーンメールを勧誘するデータの掲載やチェーンメールの送信

と会員が違反した場合の対応まで細かく公開しているが、その場合の「送信する行為」とは「BIGLOBEのネットワークから送信されたもの」だけを指しているのかどうか訊ねることにした。

******

spamへの対抗措置として送信元のIPアドレスから判明したISPに対処の依頼を行うのは当然だ。しかし、spamの本文にあるWebサイトを管理するISPやネット業者に依頼を出すのは賛否が分かれる。それはメールヘッダが書き換え可能のためにFromフィールドにあるメールアドレスが実際にspammerのメールアドレスであることが滅多にないことから、そのメールアドレスにあるドメインの管理者にspamを報告することは殆どないことと同じように、本文にあるURIが勝手に記載されたものではないと言い切れないからだ。» I got a spam and it led me to this site (Fight Spam on the Internet!)

実際、日本でもっとも活発なanti-spamサイト 迷惑メール(spam)撲滅私的調査会 でも、運営者の高崎真哉は本文中にあるリンク先への対応には非常に否定的である。しかし彼がそこで指摘しているように

  • 本文中にあるWebサイトがspamを実際に送信している可能性
  • 本文中にあるWebサイトがspamの送信を依頼している可能性

は否定できず、嫌がらせで勝手に本文中にリンクされている可能性は格段に低いことが予想される。僕は今までも実際に送信したISPにメールを出すとともに本文にあるリンク先にも苦情を入れてきた。そしてたいがいの海外のISPやネット業者はすぐにそのWebサイトを停止させている。

******

BIGLOBEではメールでの回答に対して不明な点があれば、再度担当したサポートした人間宛に返信するようにとなっている。そして彼(彼女?)から届いた回答はふたたび驚かされる内容だった。

僕はBIGLOBEのspamに対するポリシーを知りたかったのに、文中で送信時のIPアドレスを引用、その管理者に 迷惑がかかっているので送信停止等の処置をご希望である旨ご連絡されてみたらよろしいかと思われます とアドバイスしてくれていた。嬉しいじゃないか。僕は2度目の問い合わせですでにOCNにはspam報告を行ったことを書いていたのにもかかわらずだ。

また、spamを送信したのはBIGLOBE会員ではないとはっきりと言い切り、

他プロバイダ会員より発信されたメールに関しましては、発信者のプロバイダ管理者にて警告等の処置およびメール送信の停止が行われませんと、引き続きメールの送信が行われてしまいますし、メール内容にてBIGLOBEサービス会員と思われるメールアドレスなどが記載されていたとしても、そのメールを送ったのはあくまで他プロバイダ会員であり、BIGLOBEサービス会員が送信したものではございません。

と責任の所在は本文中にあるリンクやメールアドレスのドメインを管理するISPにはなく、送信したISPにすべてあるという主張だ。つまりBIGLOBEは自分のメールサーバやネットワークから送信されたメールについてはspamと認定するが、spamの本文中にあるWebサイトがBIGLOBEの管理するサーバにあったとしてもそれはBIGLOBE会員が送信したものではないと言っている。さらに言い換えれば、BIGLOBE会員が運営するWebサイトが送信する際のISPをコロコロ替えてspamを送信していても、そんなことは知らんということだ。

それはそれでBIGLOBEのポリシーなのだから、僕に残されたことといえば単にBIGLOBEというプロバイダをspamに甘いところだね、って軽蔑することぐらいしかないだろう。しかし担当した松*という男(女?)には正直閉口した。メールサポートの人間でありながら僕が問い合わせた内容をよく読んでもいない(読んでいたらしつこく送信元のISPについて言及しないはずだ)、質問に対して簡潔に答えることもできないのだ。再度、違う窓口に問い合わせしようかとも考えたが、今回、この記事を書くことで苦情の意志を伝えたことにする。

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