2003-09-09
高速ADSLの実態?
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Slashdotに 高速ADSLは看板に偽り有り なんていうストーリーがあった。RBB TODAYの 「20MbpsオーバーADSL」と書くのもはばかられる26M/24M ADSLサービス という刺激的なタイトルの記事を受けてのものだった。
RBB TODAYにある速度測定サイトの統計から、Yahoo!BBやACCA、eAccess、そしてフレッツADSLを展開するNTT東日本・NTT西日本といった業者が提供するダブルスペクトラムADSL - 24Mや26Mの速度を謳ったADSLサービス - で、その最大速度がほとんど得られていないという事実から記事の筆者は速度でサービス名を書くのはどうも不適切な印象だ
とキャリア側を批判している。記事にある統計結果にあるものは確かにひどいもので、このサービスを「詐欺」と呼んでも差し支えないものに思える。
僕は7月に今までの12Mから24Mに切り換えた。リンク速度は12Mのときは11Mあったのに対し、24Mにしても15Mぐらいにしかならなかった。速度もAnnexIで繋いで11から12Mbpsぐらいだった。» フレッツADSLモアII 開通
この数字はRBB TODAYの統計結果からすれば比べものにならないぐらいいいものだ。統計ではNTT東日本のフレッツADSLでは最高速度が13.92Mbps、平均はたった4.09Mbpsである。NTT西日本のフレッツADSLにしてもそれぞれ15.75Mbpsと4.84Mbpsだった。もっとも高かったYahoo!BBの最高速度は20.99Mbps、しかし平均だと4.77Mbpsに過ぎず、唯一ACCAだけが平均で6.03Mbpsを出していた。
勿論この統計がすべてを語っているわけではなく、また、そもそも24Mやら26Mやらは理論上の数値に過ぎない、ADSLなのだから速度はそれほど出なくて当たり前ということも理解できないことではない。僕も最初こそがっかりしたが、ADSLなんてそんなもんさであっさり諦めていたわけだ。
しかし、さすがにこれだけの数値を見せつけられると、特に数字のひどいNTT東日本のフレッツADSLを契約している僕としてもやるせない気持ちからちょっとした憤りを覚えた。これだけひどいサービスを提供しておいて50円だけにしても料金は上がり、局内工事費3000円をかすめ取られたわけだ。
不毛なADSLの速度競争がこのようなばかげた話を生んでいること、NTTからすればBフレッツといった光ファイバへの移行を優先していることを考えれば、いろいろなブロードバンドの回線サービスを選択できるところに住む僕としてはADSLに固執する必要もないのでさっさと光に移行しろということなのかもしれない。しかし、僕的にはそれほど今帯域を必要としていないので、工事が面倒な光に移行する必要もない。ていうか、正直のところ8Mで十分だったのだ。
ソフトウェアやOSのアップデートでも同じような話がある。その機能、使い方に満足しているのであれば下手にアップデートしない、これは常識である。特にWindowsでは単なるOSのパッチのインストールがとんでもないことを引き起こすことが多い。回線も同じで、特にADSLのような不安定なサービスを使っているのであれば、ちょっとした速度のアップに目が眩み、アップグレードすることは今回のような無駄使いに終わるだけだ。結局、キャリアに怒りを感じるよりは、ばかげたことをした自分を責める気持ちが強い。これは詐欺にあって泣き寝入りをしたというよりも、詐欺とわかっていて手を出してしまった自分が情けなくてしようがないということだ。
ADSLが光ファイバ以降までの繋ぎであることは確かだ。安価でそれなりの帯域を提供するADSLサービスが今日のInternetのブロードバンド化に寄与したことは大きい。しかし所詮繋ぎだ。速度競争をいつまでやっていてもしようがないし、光ファイバに移行できないADSL業者の未来は期待できない。NTTと電力系に殆ど収斂されてしまう光ファイバではADSLのような爆発的な価格の値下げは難しい。光のインフラ整備には国がもっと積極的に関与するべきだったと思う今日この頃だ。■
自民党総裁選: 野中とともに去りぬ
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9月20日に予定されている自民党総裁選で窮地に立たされている自民党橋本派を束ねる、いや束ねていた野中広務が政界から引退すると突然表明した。» 政界引退:野中元幹事長 反小泉路線「燃焼し尽くす」(毎日新聞)
昨日、公示された総裁選では小泉純一郎の再選が有力視されている。反小泉では一致している3候補、守旧派の象徴のような亀井静香、勝共推進議員で統一協会との関係を取り沙汰されている高村正彦、一般国民には殆ど印象に残っていない藤井孝男はなんとか決選投票に持ち込み、国会議員しか投票できない決選投票で小泉を破る作戦を立てているらしいが、参院橋本派の青木幹雄が小泉支持を決め(掲示板 阿修羅 に嘘か本当かはわからないが、青木は官邸サイドに道路公団汚職にまつわるスキャンダルを握られているから小泉支持に動かざるを得ないという話があった)、さらに橋本派幹部 村岡兼造 の造反に投票前に敗色を濃くしている反小泉のドン 野中広務 にとって、今回の政界引退は一発逆転を狙った大博打だったわけだ。
今回、総裁選で露呈した橋本派分裂は郵政完全民営化を掲げる小泉を公然と敵視してきた郵政族のドンでもある野中にとって見るも耐えない状況だったのだろう。このさもしい風体の男、大政翼賛発言(野中広務 素顔と軌跡)で憂国の士を気取ったと思えば、靖国参拝に反対したり、親中派として外務省チャイナスクール (Sankei Web) の後ろ盾となっていたりと自民党議員というよりは殆ど社会党か共産党議員だ。この男は信念の政治家と思われているらしいが、彼の信念が本当はどこにあるのか、結局、国家のためと言いながら郵政族として特定郵便局長たちの利権を守り、橋本派という確固たる理念を持たない権力志向の集団をまとめ上げてきたに過ぎないのではないか。
恥も外聞もなくただ権力の座に居座るためだけに、利権を代表するためだけの政治家の集団として化した自民党をまさに象徴する人物がいなくなることがもし反小泉候補を勝利に導くとすれば、おそらく自民党は総選挙で大敗し、その自民党自体が分裂する状況を生み出す。自由党が加わった民主党を支持する僕としてはこれ以上のシナリオは存在しない。自民党議員、地方の自民党員は野中の捨て身の勇気に敬意を表し、総裁選では反小泉で結託するのだ。■