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first created: 2003-05-02
last modified: 2003-05-02

2002-08-30

fuck the netscape

computer and internet

昨日のSlashdot Japanのタレコミに「Netscape利用者、さらに減少」とあった。web動向分析会社WebSideStoryによるとNetscapeのシェアは全世界でほんの3.4%、これは去年の同時期の13%から大幅に落ち込んでいるというもの。一方、Internet Explorerは96%のシェアを獲得、それ以外の0.6%をMozillaやらOperaやらGaleonやらLynxやらが争っているわけだ。

現在、AOLがAOL専用ブラウザにIEではなくNetscapeの採用を検討しているが、WebSideStoryの記事では、AOLがブラウザをすぐにNetscapeに代えない限り、Netscapeはいずれ最後の1,2%をOperaと争っていることに気がつくだろうとかなり皮肉たっぷりにNetscapeの終焉を予告している。

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4年前に僕がインターネットを始めた当初、すでにIEはWindows 98にバンドルされ、その頃まだ有料だったNetscapeは少しずつシェアをIEに奪われていこうとしているときだった。確かその頃にNetscapeは日本支社を作り、ブラウザ戦争に勝つべく気合いを入れてきたところだった。

MicrosoftがIE5をリリースすると、Netscapeはさらに窮地に追い込まれる。Netscapeは無料化してIEに対抗するが、PCを買う初心者がすでにバンドルされているIE以外のブラウザを選択肢に入れることはないし、今までNetscapeを使っていた者すらその使いにくい、重くてよく落ちるブラウザに見切りをつけていった。

僕も最初の頃、Netscapeを56kのモデムでダウンロード、インストールして使ってみた。しかし、IEの持つWindowsとの親和性や使い勝手の良さ、そしてNetscapeのインタフェースの使いにくさに、僕がNetscapeをメインに使うことは決してなかった。

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ブラウザの歴史を紐解くと、1989年にWWW World Wide Web がTim Berners-Leeにより考案されて4年経った1993年、当時イリノイ大学の学生でその中にあるNCSA National Center for Supercomputing Applications で研究していたMark AndreessenらによってWWWクライアント(つまりブラウザ)であるNCSA Mosaicが開発される。これが現在のブラウザの原型だ。IEにもバージョン情報には"Based on NCSA Mosaic"とある。

1994年、Mark AndreessenはJim ClarkeとともにNetscape Communicationsを創設、商用ブラウザとしてNetscapeを送り出す。その年にはNetscape 1.0をリリース。1996年に相次いで2.0, 3.0をリリース。そして翌年の1997年、悪名高き4.0がこの世に姿を現す。

4.xはNetscapeでは初めてCSSをサポート(IEは3.0ですでに実装を始めている)、その見事なbugの多さでweb制作者の度肝を抜く。しかし、W3Cの勧告を無視した独自タグの実装などで着実に自分の世界を造り上げたNetscapeもMicrosoftの攻勢にじり貧となり、Netscapeのオープンソース化−Mozilla Project−に逃げ込んだりしながら、2000年11月、今度はW3C勧告に忠実なブラウザ Netscape 6 をリリースする。4から6に3年もかけたわけだ。

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もしNetscapeがPCにプリインストールされていたとしたらどうなったか?僕の答えは殆ど変わらなかっただろうとなる。それはMacを使っている者を見ればわかる。現在、Mac OS 8.6以降、AppleはMicrosoftからの金と引き換えにやむなくIEのバンドルを始める。その結果、Macを使っているものであってもブラウザは今までのNetscapeではなくIEを標準に使い始める。そしてMac OS XからはNetscapeは消えてしまう。

それはNetscape、それも4.xがあまりにも酷いブラウザだったからだ。Netscape 6はまだましだと思う。しかし、4.xの使いづらさ、bugの多さは今までのNetscapeをユーザをIEに目を向けさせる要因になったと思う。一般ユーザからすればブラウザ戦争なんて関係ない。どちらが使いやすいかに尽きる。

Microsoftの独禁法訴訟でIEのバンドル問題があったが、IEのWindowsへのバンドルというより、ExplorerのIEコンポーネント化にMicrosoftがNetscapeとのブラウザ戦争に勝利した要因があるような気がしてならない。IE5となりWindowsとの連携がさらに強化された結果、Windowsは飛躍的に使い勝手がよくなったと思う。

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僕はIEをメインのブラウザとしては使わない。それは僕がMS嫌いなこととは別にIEより快適で便利、自分にしっくりとくるブラウザを使っているからだ。それはOperaだ。しかし、Operaではまだまだ見ることができないページが存在することも確か。それを補完する上でIEをアンインストールすることはできない。

しかし、ここにNetscapeという名前は挙がってこない。昨日、Netscape 7が正式にリリースされ、今日、早速インストールした。そして相変わらずRealPlayerを勝手にいじくり、AOL Instant Messengerのショートカットをデスクトップに作ってくれた。こんな勝手なソフトウェアはIEよりたちが悪いと思う。

Netscapeを使うぐらいなら同じGeckoのレンダリングエンジンを積んでいるオープンソースのMozillaで十分だし、MozillaもNetscapeも重い動作に関しては同じだ。W3Cに忠実な点ではMozillaやNetscapeは十分評価されるべきだと思う。Operaに比べれば表示も悪くない。しかし、これまでのはちゃめちゃな行動は僕をNetscapeから遠ざける理由として十分すぎる。

Mozillaも26日に1.1を正式にリリースした。ショートカットアイコンが今までの緑の怪獣から赤い馬の頭のような怪獣に変わってしまっていた。そのセンスの悪さはいくらオープンソース化しても着実に受け継がれているかのようだ。OperaもDOMサポートを強化した新しいレンダリングエンジン搭載のOpera 7 Prestoのbeta版配布を近いうちに開始する。IEのシェアは96%かもしれない。しかし、相変わらずブラウザの世界は暑い。いつか"fuck the IE"と言える日が来ることを祈る。
# 僕はいつでもそう叫んでいるが。

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